- 2018-5-14
- アルトコイン

COSMOSは、「クロスチェーン」という異なるブロックチェーン同士をつなぐソリューションとして開発され、2018年の夏にはローンチが期待されています。ブロックチェーンのインターネットとも呼ばれ、今後注目を浴びてくると考えられる重要な技術です。 COSMOSは注目度も高くクロスチェーンの本命とされているプロジェクトですが、日本ではあまり取り上げられておらず知名度が低いままです。また、内容としてもいわゆるわかりやすいアプリとかユースケースがあるわけではなく、基盤プロトコルですので、とっつきにくいところがあるかと思います。 そこで、本レポートでは、COSMOSの全体像がわかるように、ICOの振り返り、機能、トークンの発行、Tendermintコンセンサスアルゴリズム、ユースケース、将来性、プロジェクトの進捗、将来性や懸念点などのコメントをまとめました。
COSMOSは、単体でこれ、というのではなく、いくつかの主要な機能があわさってCosmos全体をつくっています。次の3つが中心となる概念を理解することで、全体像がつかめるでしょう。
Tendermint
ACBIアプリケーションインターフェイス
IBCクロスチェーンプロトコル(Peg Zone, Cosmos Hub)
Tendermintは、cosmosのコアとなるコンセンサスのアルゴリズムで、高速な合意を行うことができます。ACBIインターフェイスは、アプリケーションを容易に構築することができる機能で、クロスチェーンにとどまらず、Cosmosの目玉の機能となっています。IBCは、異なるブロックチェーン同士をつなぐプロトコルで、Cosmosのゾーンとハブを形成します。
目次
- ICO振り返り
- 超高速Tendermint Coreアルゴリズム
- 独自ブロックチェーンの立ち上げが容易になる理由(Cosmos-SDK)
- Tendermint上にアプリを構築するACBIインターフェイスの破壊力
- Tendermint版のEthereumがハードスプーンする
- Cosmosを利用して立ち上がる強力なプロジェクト群
- Cosmosのクロスチェーン機能(IBC)がゾーンとハブを形成する
- ゲートウェイ:BTCや、その他のコインをCosmosに接続するしかけ
- IBCによるチェーン間コインの移動のしくみ
- Cosmosによるクロスチェーンアプリの未来像
- Cosmosのミドルレイヤーの破壊力
- ATOMトークンと、ステーキングの仕組みについて
- ローンチスケジュールと、取引所の取り扱い
- Cosmosの将来性と懸念点